• アメリカン・スリープオーバー

    原題:THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER
    2010年/97分/シネマスコープ/カラー ※ブルーレイ上映/日本語字幕つき
    監督・脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル(DAVID ROBERT MITCHELL)
    出演:クレア・スロマ、マーロン・モートン、アマンダ・バウアー、ブレット・ジェイコブソン

概要

OPEN THEATER 2013/14 vol.3
東京藝術大学映像研究科映画専攻オープンシアター2013/14 第3回

東京藝大ではこの度、未だ日本では紹介されていない映画の上映会を行います。映画の視聴環境の著しい変化によるミニシアターの相次ぐ閉館、そのために公開が避けられる傾向にある小規模でありながらもユニークな作品の上映を通じて、映画の多様性を確保していくことを目的としています。
一方、同じ事態の裏面として、映像が過剰な量となって溢れかえっている現状があります。しかし、映像に容易にアクセスできるそうした環境とは、従来の上映ルートに乗ることのなかった映画を個々人が発見するチャンスとも捉えられます。膨大な量の映像群に対し、ひとつひとつの作品について詳細な紹介をしていくことで、今回の上映が「個々人」による、それぞれの映画の発見の場になることを私たちは目指します。

今回ご紹介する作品はデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の『アメリカン・スリープオーバー』。監督の初の長編映画であり、出演者のほとんどが素人俳優である本作は、デトロイト郊外の若者たちがすごす一夜を詩情豊かに描いた青春映画です。低予算のインディペンデント映画として非常に限られた条件下で製作された本作ですが、若者たちの恋や夢への願望、成長への期待と不安といった感情を静かに、しかし堂々と捉えており、古典的な風情と現代性を兼ね揃えた貴重な映画となっています。まさしく現代のアメリカのインディペンデント映画における「知られざる傑作」の1本です。
そして今回は「青春映画」というジャンルから併映作品を選び、トークショーも開催することで、『アメリカン・スリープオーバー』の魅力を相対的な視点で捉えていくことも試みます。80年代の青春映画を支えたジョン・ヒューズ、現在のアメリカのインディペンデント映画界の旗手ともいうべきリチャード・リンクレイター、そして日本映画の新しい才能、森岡龍……。異なる時と場所で撮られた映画を互いにぶつけることで、どのような化学反応が起こるのか?そしてそこにはどのような映画の現在が待ち受けるのか? ぜひその目でご確認ください!

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日時:2014年3月15日(土) 22日(土) 23日(日)

場所:東京藝術大学横浜校地 馬車道校舎3F大視聴覚室(22日&23日)

   新港校舎スタジオ内(15日)

料金:入場無料

お問合せ:opentheater.unei@gmail.com/090-3697-5889(石田)
主催:東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻
共催:横浜市文化観光局創造都市推進課

協力:Gucchi’s-Free-School

上映作品

アメリカン・スリープオーバー / THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER

『アメリカン・スリープオーバー』(原題:THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER)
2010年/97分/シネマスコープ/カラー ※ブルーレイ上映/日本語字幕つき
監督・脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル(DAVID ROBERT MITCHELL)
出演:クレア・スロマ、マーロン・モートン、アマンダ・バウアー、ブレット・ジェイコブソン
2010年度カンヌ国際映画祭批評家週間ノミネート
2010年度サウス・バイ・ サウスウエスト国際映画祭 審査員特別賞 受賞

あらすじ
デトロイト郊外、夏休み最後の週末。少年は一目惚れした女性を探し、大学生は双子の姉妹の間で揺れ、少女は“楽しいなにか”を追い求める。初めてのキス、言葉では言い表せない恋、そしてパーティ。青春を追いかけている彼らだが、その瞬間もいつかノスタルジーを感じる過去になるのだと気づき始め……。 毎年恒例の「スリープオーバー」(お泊まり会)を舞台に若者たちの夏を輝かしく描いた本作は、監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルのデビュー作としてカンヌ国際映画祭批評家週間部門で初上映された。同部門へのエントリーは、アメリカ映画としては実に5年ぶりという快挙であった。

監督プロフィール

デヴィッド・ロバート・ミッチェル David Robert Mitchell

1974年デトロイト生まれ。高校のときから脚本執筆や映画制作に取り組む。フロリダ州立大学で短篇 “Virgin” (2002)を製作後、映画の編集の仕事をしながら製作した処女長編『アメリカン・スリープオーバー』(2010)でサウス・バイ・サウスウエスト国際映画祭審査員特別賞を受賞など、高い評価を受ける。現在新作としてホラー映画 “It Follows” を製作中。

上映スケジュール

3月15日(土) @新港校舎スタジオ内

14:00 整理券配布開始
14:30 開場
15:00 『すてきな片想い』(93分)
17:00 『アメリカン・スリープオーバー』(97分)
18:45 山崎まどか氏(コラムニスト)トークショー
20:00 終了予定

3月22日(土) @馬車道校舎3F 大視聴覚室

14:00 整理券配布開始
14:30 開場
15:00 『ニュータウンの青春』(95分)
17:00 『アメリカン・スリープオーバー』(97分)
18:45 森岡龍氏(映画監督・俳優)× 樋口泰人氏(映画批評家・boid主宰) 対談
20:00 終了予定

3月23日(日) @馬車道校舎3F 大視聴覚室

14:00 整理券配布開始
14:30 開場
15:00 『バッド・チューニング』(102分)
17:00 『アメリカン・スリープオーバー』(97分)
18:45 宇多丸氏(ライムスター)トークショー
20:00 終了予定

※22日と23日は108人までのご案内になるので、お早めのご来場をお勧めいたします。

※各回すべて無料!

※作品パンフレット無料配布!(ミッチェル監督インタビュー、山崎まどか氏、樋口泰人氏による作品寄稿あり)

併映作品&トークショー

3月15日(土)@新港校舎スタジオ内

新旧青春映画抱き合わせ上映!

※山崎まどか氏によるトークショーあり!

これから大人になる人と、かつて16歳だった人たちに贈る、学園映画第1作目との心ときめく2本立て!
新学期を直前に控えたティーンたちの夏休みの一夜。新しい訪れに対する期待と不安のなか、“楽しいなにか”の周りを行き交う『アメリカン・スリープオーバー』の若者たち。
学園映画の夜明けを告げた『すてきな片想い』は、16歳の誕生日を迎えた女子高生の朝から始まる。“楽しいなにか”を探した夜は、彼女の朝へと続くのだろうか。そんな夢想もしてみたくなるが、今回の併映によって、少なくとも闇にまぎれた“楽しいなにか”がほのかに浮かび上がるはず。あるいは夜明けの光がまぶしくて、ますます見えなくなってしまうかも……?
上映後には、ティーン文化に詳しく、アメリカ学園映画についての著書もある山崎まどか氏によるトークショーを開催!

すてきな片想い

『すてきな片想い』
A Universal Pictures Film (C) 1984 Universal City Studios, Inc.

『すてきな片想い』

1984年/93分/ワイド/カラー ※デジタル上映
監督・脚本:ジョン・ヒューズ 製作:ヒルトン・A・グリーン 製作総指揮:ネッド・ターネン 撮影:ボビー・バーン 音楽:アイラ・ニューボーン
出演:モリー・リングウォルド、アンソニー・マイケル・ホール、ポール・デューリー、ブランチ・ベイカー、ジョーン・キューザック

あらすじ
16歳の誕生日を迎えたサマンサは、ついに大人の仲間入りが出来ることを内心期待していた。しかし、翌日に控えた姉の結婚式で頭がいっぱいの家族は、サマンサの誕生日をすっかり忘れている。誰からも相手にされず沈んだ気持ちのサマンサは、学校で配られた身上調査票に内心思いを寄せている先輩のジェイクと交際したいと思いを綴る。しかしその用紙がジェイクの手に渡ってしまい……

ゲスト

山崎まどか

コラムニスト。著書に『イノセント・ガールズ』(アスペクト)、『女子とニューヨーク』(メディア総合研究所)。共著に『ハイスクールU.S.A.』(国書刊行会)。翻訳にタオ・リン『イー・イー・イー』(河出書房新社)。

3月22日(土) @馬車道校舎3F 大視聴覚室

日米インディペンデント青春映画対決! ※森岡龍監督&樋口泰人氏による対談あり!

ずば抜けて面白いインディペンデントの青春映画がアメリカと日本で撮られてしまった。それを見るのがこの日の企画。
デトロイトの郊外を、浦安のニュータウンを、明日への期待と不安を抱えた若者たちがチャリンコで駆け回る。どこにでも行けそうで行けない平坦な道が続くデトロイトがアメリカの若者たちを緩やかに囲い込めば、新興住宅が立ち並ぶ浦安は屹立した壁として日本の若者たちの前に立ちふさがる。そんなちょっと重苦しそうな現状と若者たちはどう対峙するか? 自転車、道、水、タバコ、そして青春……。ほぼ同じ時期に撮られ、いくつもの共通する要素が出てくるものの、印象は全く違うように見えるこの2本の青春映画から映画の現在とは何なのかが見えてくる。
上映後には、監督の森岡龍氏とアメリカ映画に精通した批評家、樋口泰人氏による対談を開催!

『ニュータウンの青春』

2011年/95分/ワイド/カラー ※ブルーレイ上映
監督・脚本:森岡龍 撮影:古屋幸一 照明:山口峰寛 録音:根本飛鳥
出演:島村和秀、飯田芳、嶺豪一、河井青葉、吉谷彩子、十河佑美、宇野祥平 今村左悶、光石研

あらすじ
千葉県浦安市のニュータウン。高校生の島村と同級生の豪一、ひとつ上の飯田はいつも3人でつるんでいる。集合場所は憧れの女性富永さんに遭遇できる通称「富永公園」。ある日、彼らは富永さんがストーカー被害に悩まされていることを知り、自警団「スリーサンダーズ」を結成するのだが……。
公式HP:www.newtown-seishun.com

ゲスト

森岡龍

1988年、東京都出身。千葉県浦安市で青春時代を過ごす。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。2008年に『つつましき生活』で第30回ぴあフィルムフェスティバル(以降PFFと表記)に初入選。2010年の第32回PFFでは『硬い恋人』が入選。以降、コンスタントに作品を発表。俳優としては2004年に石井克人監督作品『茶の味』でデビュー。以降、『色即ぜねれいしょん』(2009/田口トモロヲ)、『あぜ道のダンディ』(2011/石井裕也)、『舟を編む』(2013/石井裕也)など数々の商業映画、ドラマ「深夜食堂・2」(TBS/山下敦弘)、「ゴーイングマイホーム」(KTV/是枝裕和)、「あまちゃん」(NHK)ほかに出演。主演作として『君と歩こう』(2005年/石井裕也)、『見えないほどの遠くの空に』(2011/榎本憲男)がある。

樋口泰人

映画批評家として『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』『ユリイカ』『キネマ旬報』『文学界』など数多くの雑誌などで活躍し、1999年には『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)、2010年には『映画は爆音でささやく』(boid)を出版。映画批評と並行して、1998年にboidを設立。中原昌也『作業日誌』(第18回ドゥマゴ文学賞受賞)などの出版、Hair Stylisticsや湯浅湾のCD制作などを手がける。なかでも吉祥寺のバウスシアターを拠点に2004年に立ち上げた爆音映画祭は、新しい映画鑑賞のあり方として各方面から注目を浴び、各地の映画館やイヴェントと連携しながら全国規模で展開する映画祭として定着している。

3月23日(日) @馬車道校舎3F 大視聴覚室

冒険は一夜で十分! ワンナイト対決! ※ライムスター宇多丸氏によるトークショーあり!

最終日、本上映会締めくくりの夜は群像劇の二本立て。昔のあなたもきっとどこかに映るはず。『バッド・チューニング』の若者たちはとにかく逃げる。新入生は先輩たちから、先輩たちは大人たちから、逃げて逃げて逃げまくる。待ち受けている「これから」をどうにかやり過ごそうとする彼らと違い、『アメリカン・スリープオーバー』の少年少女は、家から抜け出し「これから」を追い求める。ともに一夜をめぐる映画が捉える正反対の運動は、青春のひとときを「これから」の現実と、「これから」の夢や希望とに引き裂きながらも、しかし巡り巡ってティーンたちの特別な時間を形作っていくだろう。そんなティーンのふたつの夜はときに悲しくからっぽで、そしてとっても愛おしい!上映後には、映画批評も手がけるライムスターの宇多丸氏をお招きし、トークショーを開催!

ゲスト
宇多丸(ライムスター)

ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー。一方でテレビ、ラジオにレギュラー出演し、また音楽やアイドル評論の雑誌連載を行うなど、活躍の場は多岐にわたる。レギュラー番組のTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」内コーナー「週間映画時評 MOVIE WATCHMEN」でおこなう映画評論は、業界内外で話題の的であり、大きな注目を集めている。

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『バッド・チューニング』
(C) 2006 Universal Studios. All Rights Reserved.

『バッド・チューニング』

1991年/102分/ワイド/カラー ※デジタル上映
監督・脚本:リチャード・リンクレイター 製作:ジェームズ・ジャックス、ショーン・ダニエル 撮影:リー・ダニエル
出演: ジェイソン・ロンドン 、ウィリー・ウィッギンス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、マシュー・マコノヒー、ベン・アフレック

あらすじ
1976年のテキサス。田舎の高校には先輩から新入生へのとある洗礼の儀式が受け継がれていた。そんな洗礼から新入生は必死に逃げつつ高校生活に期待し、上級生はそんな洗礼を行いながらもこれからの未来に不安を抱いている。そして夏休み初日の夜、学生たちはパーティの計画を立てる。しかし計画はなかなかうまく進まずハプニングだらけ。ロックン・ロール、アルコールにドラッグと自由奔放に青春を謳歌する若者たちのめまぐるしい一夜の物語。

アクセス

東京藝術大学 馬車道校舎

神奈川県横浜市中区本町4-44
みなとみらい線「馬車道」駅 5、7出口すぐ

新港校舎

神奈川県横浜市中区新港2-5-1
みなとみらい線「馬車道」駅 4、6番出口より徒歩約15分
みなとみらい線「みなとみらい」駅 クイーンズスクエア連絡口より徒歩約15分


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